2006~2008年タラ号北極プロジェクト

© Francis Latreille / Tara Expeditions Foundation

507日間(2006年9月3日~2008年1月21日)タラ号と乗組員は流氷の間を航行し、氷の状態と海洋と北極付近の大気の状態を調査しました。タラ号は1年半にわたってあえて氷の世界に身を置き、流氷の動きに合わせて漂いました。4度目の国際極年(2007年3月~2009年3月)に合わせて実施されたこの航行は、ヨーロッパ共同体の科学研究プログラム、ダモクレス(DAMOCLES)の一環として行われ、北極における気候温暖化の影響を観察し理解するというミッションを担っていました。 

タラ号北極プロジェクトとダモクレスのプログラムの目的は、海氷、大気、海洋にどんな変化が起きているのかを調査し、今後起こり得る変化を予測できるようにすることでした。これらの研究により、恒常的な流氷の減少が北極の環境に及ぼす影響、そしてドミノ効果により北半球全体に及ぼす影響の社会的経済的な影響をより正確に推測することが可能になるのです。

2年間にわたり流氷の間を漂いながら、タラ号はダモクレスの観測ネットワークにおいて宇宙船の役割を果たし、大気、氷、海洋に関するデータ収集の役割を担いました。タラ号が北極海の中心部にいることにより、船から半径500km以内に散在する独立した観測地点で構成される複雑なネットワークの維持が可能になりました。また、教育プログラムを通じて、国際極年(2007~2008年)の間、現地で観測されたデータを一般の人々に中継する機会ももたらしました。