フローラのおじいちゃんからのメッセージ

© Noelie Pansiot / Fondation Tara Expéditions

皆さんは、海洋生物学者・フローラ・ヴァンソンのウォリス諸島から福岡までのタラ・ストーリーをフォロ​​ーする機会に接しました。書くことが好きなこの科学者のおかげで、航海日誌のような形で彼女のタラ号乗船体験を共有されたことでしょう。フローラは、知識や経験を伝えることが好きな教育的な面も披露しました。彼女は 27歳でプランクトン研究の博士論文を終え、また科学界における男女共同参画を振興するNPO « WAX Science »を共同創始者として設立して、次世代にバトンタッチしてきました。タラ号では誰もが、「フローラはエネルギッシュでしかも、そのエネルギーを回りに拡散していること」に異議の余地がありません! 

さてタラ号が福岡に到着すると、フローラは「ちょっと自宅に帰ってきたように感じる。」と打ち明けました。「実は私は日仏のハーフです。 今から35年前に私の母は日本からフランスに来ましたが、今でも日本には私の母方の家族がいます。祖父にも会えるかもしれません。」

 

幾日か後には、大阪から3時間の汽車旅を経て、フローラの祖父がタラ号が停泊する尾道を訪れ、フローラは、タラ号に乗船していた日本人のアーティスト・マキさんに、通訳のサポートをお願いしました。

 

Flora_Minoru_wet_lab_credit_Maki_Ohkojima-タラ号船上の、海洋生物学者フローラ・ヴァンソンと祖父藤井実さん。 © Maki Ohkojima / Fondation Tara Expéditions

 

こうして、フローラとマキさん、91歳の実さんとの会話が始まりました。タラ号を隈なく訪問したあと、乗組員のジャケットをはおり、実さんは、タラ号の快適さの度合いを判断するために孫娘の寝台にも横たわりました。

昼食後、実さんは乗組員に話しかけました。

「今日は船長の許可のおかげでタラ号でこのように暖かく歓迎していただき、非常に嬉しくまた光栄に感じます。私が今日ここにいるのは本当にラッキーなことです。孫娘フローラから、タラ号航海の新聞を受け取り、すべてに目を通して来ました! 今では、皆さんのプロジェクトが、地球のための偉大なミッションであることを理解しています。本当に将来の世代のために私たちの海を守ってゆかなくてはなりません。プランクトンなしでは私たちは呼吸できません。これは非常に重要です。サンゴもまた絶滅の危機に瀕していますが、これらは是正されなければなりません!私はタラ号プロジェクトのジャーナルやフローラを介して、すべてのこれらの事を学ぶことができました。皆さんがたは本当に素晴らしい仕事をなさっています。しかし、私はお話しかできない年長者ですが。…」

 

Taranautes_Minoru_credit_NPansiot-215017タラ号メンバーとの交流。 © NoëliePansiot / Fondation Tara Expéditions

 

「ここ日本ではある一定の年齢に達したときに、皆さん方の傍で一緒にいられるという、私の今日のようなチャンスに恵まれると、「冥土へのいい土産ができた」という表現をします。皆さんがたのおかげで、又一つ美しい思い出を頂きました。本日はこのように皆さんに歓待していただいたことに、心から御礼を申し上げます。」

タラ号が神戸に向かって航海する帆を揚げる前に、マキさんが描いた二つ目の贈り物である絵を手のひらに残して、実さんは陸に戻りました。

 

Tara_henne_Minoru_credit_NPansiot-2150138藤井実さんの依頼で、マキさんが描いたヘナタトゥー © Noëlie Pansiot / Fondation Tara Expéditions

 

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