地球のために活動するスクーナー船、タラ号

プレス・リリース 2020年10月13日 2020年10月12日より、Tara-JAMBIO マイクロプラスチック共同調査開始

© Yumiko Patouillet / Tara Ocean Foundation

Tara Océan(タラ オセアン)財団が、JAMBIOネットワークと共同で日本の沿岸海域におけるプラスチック汚染の調査研究を 開始しました。

2020年4月より、JAMBIO(マリンバイオ共同推進機構)のネットワークと連携して始める予定だったマイクロプラスチック共同調査、研究ですが、新型コロナウィルス感染拡大状況を考慮し、開始時期を模索していました。この度、岡山大学牛窓臨海実験所を皮切りに、まずは日本の西方面を中心に6カ所の調査を開始します。

調査には、各臨海実験所の研究者の協力を得て、各実験所の探査船を使用します。

Marine Station Sampling Start Date Sampling End Date
岡山大学理学部附属牛窓臨海実験所 2020/10/12 2020/10/13
広島大学大学院生物圏科学研究科附属瀬戸内圏フィールド科学教育研究センター竹原ステーシ ョン 2020/10/15 2020/10/16
島根大学生物資源科学部附属生物資源教育研究センター 海洋生物科学部門 (隠岐臨海実験所) 2020/10/19 2020/10/21
九州大学理学部附属天草臨海実験所 2020/10/26 2020/10/27
名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所<菅島臨海実験所 2020/11/2 2020/11/4
筑波大学下田臨海実験センター 2020/11/20 2020/11/20

 

途中、 TARA JAPAN の常設展がある、香川県三豊市詫間町の粟島海洋記念館のある、粟島でも、海岸での調査を実施します。

香川県三豊市詫間町 粟島 西浜 2020/10/30 2020/10/31

 

2003年より世界中を航海し、気候変動が及ぼす海洋への影響を研究し、果敢なチャレンジを続けている科学探査帆船タラ号を有するTara Océan財団の活動では、各寄港地での、若い世代や、子供達への環境教育イベントも、研究と同じように重視しています。しかし、今回のプロジェクトでは、新型コロナウィルス拡大防止の観点から、教育イベントは中止、或は、形を変えて行います。

また、各地域に縁のあるアーティストも調査に同行し、科学とアートの力でこの社会課題を発信していこうと考えています。

IMG_4676© Yumiko Patouillet / Tara Ocean Foundation

日本初のTara-JAMBIOマイクロプラスチック共同調査

JAMBIOは、筑波大学 下田臨海実験センターと東京大学 海洋基礎生物学研究推進センターの連携協力により2009年に発足しました。現在は、北海道から沖縄まで日本沿岸の22のマリンステーション、研究施設が連携しているネットワークです。JAMBIOとTara Océan財団の科学者は、2017年2月から4月に「タラ号太平洋プロジェクト」で実施した日本の広い海域でのサンゴのサンプル採取の経験等を基盤に、今回は日本の海域のプラスチック汚染(マイクロプラスチック、ミクロサイズのプラスチック破片、ナノプラスチック)について探査します。このプロジェクトのパートナー、アニエスベージャパン株式会社、ヴェオリア・ジャパン株式会社と共に、今回、新たなパートナーとして、スズキ株式会社が加わり活動していきます。

このプロジェクトの目的は、高濃度のプラスチック汚染が観測されている一方で、生物多様性に富む日本沿岸のプラスチック汚染の度合いと、生物多様性への潜在的な影響を評価することです。また、『日本の海域でのプラスチック汚染という人為災害による環境破壊と海洋への脅威を、世の人々に広く知らせることでもあります』と筑波大学 下田臨海実験センター 研究者、シルバン・アゴスティーニ助教は言います。

マイクロプラスチックの流入の実態と海洋生物に与える可能性のある影響

プロトコルは、国際ガイドラインや「ミッション タラ号マイクロプラスチック2019」のプロトコルより、下田臨海実験センターが検証し設定した共通プロトコルが適用されます。海水と堆積物からサンプルを採取し、そこに含まれているマイクロプラスチックの量と付着している微生物の評価をする予定です。サンプルの解析は、2013年より「タラ号海洋プロジェクト」のメンバ―である緒方博之教授率いるバイオインフォマティックスセンター(京都大学)等、連携する研究所で行われます。そこで、マイクロプラスチックの流入の実態と地元の海洋生物に与える潜在的な影響の評価と定義付けが行われます。2019年6月に開催されたG20大阪サミットで数値目標が明記され、警鐘が鳴らされたように海洋生態系への影響を考えると海洋プラスチックごみ対策は喫緊の課題です。 

お問合わせ連絡先 :

Fondation Tara Océan  – パトゥイエ由美子
: yumiko@fondationtaraocean.org
JAMBIO, Fondation Tara Océan – Sylvain Agostini
: agostini.sylvain@shimoda.tsukuba.ac.jp
Fondation Tara Océan Asie – Michel Temman
: michel.temman@attheplacetobe.com

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