地球のために活動するスクーナー船、タラ号

マイクロプラスチック 海へ流出するプラスチックに歯止めをかけるよう Tara Océan 財団がアジアの国々に呼びかけ

© Noëlie Pansiot / Fondation Tara Océan

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プレス・リリース   2019/07/01

毎年800万トンのプラスチックごみが海洋に流出する中、2019年6月28日、29日、日本で開催されたG20大阪サミット参加国による海洋プラスチックごみ問題対策への共同の取り組みは新しい段階を迎え、少し明るい兆しが見えてきました。フランスのTara Océan 財団の科学探査スクーナー船タラ号は現在ヨーロッパで海洋プラスチックごみの拡散、生物多様性に対する影響、プラスチックごみの根源についてより深く理解するため、欧州の河川におけるプラスチックごみの分散について研究、探査の航海を開始したところです。2014年のタラ号地中海プロジェクトの際に地中海で発見されたおびただしい量のマイクロプラスチック(直径0.2〜5ミリ)の存在が「啓蒙的」役割を果たしたと言わざるを得ません。

TaraMedPrélèvement-N.Pansiot TaraExpéditions-IMG_2115 Microplastiques © Noëlie Pansiot / Fondation Tara Océan

Tara Océan財団国際部部長のアンドレ・アブルーによりますと「発表された目標はまだ具体性に乏しいですが、海洋プラスチックごみ排出量がヨーロッパを上回るアジアの国々が河川、産業や都市から海に排出されるプラスチックごみ問題に歯止めをかけるため共同で取り組もうと表明したのは初のことです。また、近年、中国、マレーシア、フィリピン、インドネシアなどの国々が相次いで廃プラスチックの輸入を禁止・規制するという発表も政治的に強いメッセージです。より具体的で早急なアクションプランが今後期待されます。」

Tara Océan財団エグゼクティブ ディレクターのロマン・トゥルブレは「日本で開催されたG20で、海洋プラスチックごみ削減に関する初の国際的数値目標が共有された事を喜んでおります。日本は人口一人当たりの使い捨てプラスチックごみ発生量が米国に次いで世界第2位であり、海へプラスチックが流出しないよう地上での有効なアクションを遂行することが望まれます。日本は2035年までに使用済みプラスチックを100%有効利用するとマイルストーンを掲げていますし良い方向に進んでいますが、プラスチックごみによる新たな海洋汚染を、2050年までにゼロと言わず、より緊急に行動する必要があります」とコメントしています。

Tara Océan 財団は2016年に日本事務局を立ち上げ、日本市民に海洋が直面する問題(海洋プラスチックごみ問題等)の啓発を行なう傍ら、筑波大学、東京大学、京都大学といった大学との科学的な連携を深め、日本列島沿岸の海洋生物と生物多様性に及ぼす人間界の影響を解き明かすことを目指しています。また日本沿岸の21の大学附属の臨海実験施設からなるJAMBIO(マリンバイオ共同推進機構)と協力し合いながら、プラスチック公害のサンプル採取も含めた日本沿岸生態系の調査プロジェクトが現在計画されています。

 

<問い合わせ先>

yumiko@taraexpeditions.org

Tara Océan財団 日本事務局

一般社団法人TARA JAPAN

パトゥイエ由美子

Web : fondationtaraocean.org