地球のために活動するスクーナー船、タラ号

Tara Océan財団が「逆転」をテーマにしたキャンペーンを実施 海洋マイクロバイオーム研究への取り組み強化

© David Sauveur / Fondation Tara Océan

2020/06/08

Tara Océan(タラ オセアン)財団は、世界海洋デーに際し、「逆転」をテーマに したキャンペーンを開始し、さらに海洋マイクロバイオーム(微生物叢)研究への 取り組みを強化します。上 下、空と海とを逆転させるイメージは広告代理店 SoixanteSeize社の企画によるもので、「今こそ、状況をひっくり返すとき。私たち にとって、一番大切なものを守ろう。 」と呼びかけるキャンペーンです。当キャ ンペーンの環境保護と社会貢献の意義が評価され、公共交通機関広告代理店 Mediatransports社の協力の下、フランス、パリの地下鉄 の駅構内通路およびホ ームに、当キャンペーンポスターが少なくとも2週間掲示される運びとなりました。

現在の優先順位を逆転させ、生物多様性と海洋の保護を最優先課題に据える

「新型コロナウイルス出現後の私たちの生活がそうでなかったように、今年の世界海洋デーもまた、理想通りにはいきませんでした。と、財団のエグゼクティブ・ディレクター 、ロマン・トゥルブレ(Romain Troublé)氏は言います。本来であれば、ポルトガルの首都リスボンでは生態系保全について話し合う国連会議が開催され、フランスのマルセイユでは世界自然保護会議が開催される予定であり、そこでは海洋問題がフランス国内および国際的な最高レベルの政治課題として世界的に注目されるはずでした。

これらの会議が無期限延期になったにもかかわらず、皮肉にもたった0.1ミクロンの 大きさのウイルスが、世界中で海洋生態系、沿岸域、漁業における環境破壊の歴史 的休止を実現してしまいました。「新型コロナウイルス流行以前に、海洋の生物多 様性にこんなにもプラスの影響を与えた出来事を挙げるなら、おそらく第二次世界 大戦まで遡る必要がありますね。」トゥルブレ氏は付け加えます。「今後、世界経 済が回復していく あたって、私たちはいかに海洋を、より大きく言えば生物多様 性を、社会の成長モデルの中核に据えていくべきかを、この危機によって改めて考 えさせられます。」

今私たちを脅かすこのウイルスは、海洋由来であってもおかしくなかった

過去10年間、Tara Océan財団は提携研究機関とともに、新しい微生物、ウイルス、 細菌、微細藻類を発見し続け、そしてそれらの相互作用の研究を続けてきました。 このマイクロバイオームは、炭素を蓄え、酸素を生み出し、太陽エネルギーや化 学エネルギーを、海洋の食物連鎖全体、私たち人間にとっても必要不可 欠な有機物に変換します。マイクロバイオームの働きは、常時私たちに多大なる貢 献をしてくれています。これら海の「小さな住人たち」は、人間にとっての腸内細 菌叢同様に、地球の生命にとって不可欠な存在なのです。

1406810094-img_0179Sybille d’Orgeval / Fondation Tara Océan

しかし、マイクロバイオームに関して明らかになっていることはまだ非常に少ない のが現状です。「バイオメディカルサイエンスは急速に進歩している一方で、羅針 盤として基礎研究が果たす重要な役割を、今回の新型コロナウイルス危機によって 、私たちは改めて再認識しました。また、近い将来に起こり得る危機から身を守る ためにも、さらに多くのことをスピーディーに解明することが喫緊の課題です。」 生物学者であり、欧州分子生物学研究所(EMBL)のリサーチディレクター、フラン ス国立科学研究センター(CNRS)ゴールドメダル受賞者でもあるエリック・キャル ソンティ(Eric Karsenti)氏はそう指摘します。

これらの知見を念頭に、Tara Océan財団はかつてないほどにその活動を活発化して おり、海洋マイクロバイオームの働きをはじめ、それが私たちにどのように役立つ か、また海洋汚染や地球温暖化がそれに与える影響などの研究への取り組みを継続 強化しています。
今日、Tara Océan財団は、提携科学機関とパートナー機関との協力体制の下、環境 や生物多様性と、人々の健康との関連性に焦点を当てた研究にも同様に取り組んで います。また、今後の経済回復の波が、せっかく進んでいた海洋プラスチック汚染 防止の動きのしまわないよう、財団の持つ専門性を発揮し活動してい ます。

私たちが健康であることと、生物多様性が健康であることは、切っても切れない関 係にあり、生物多様性を破壊し初めて、私たち人間は己の脆弱さを知るのです。生 物多様性を研究し、保護することで、私たちは現在の優先順位を逆転させる必要が あることに気づき、本当に大切なものを守り始めることができるのです。

海洋研究のための国際的活動の枠組み

本年の12月から、「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年(2021年~2030年 )」が始まります。Tara Océan財団は、このプロセスに参加し、海洋研究に関する 科学者コミュニティー、政策決定機関、企業、市民社会と協力して活動を強化して いきます。

科学探査スクーナー船タラ号が6月13日から7月14日まで再びパリに寄港

unnamed©Corentin Le Leannec

科学スクーナー船タラ号が、パリに寄港するにあたって、6月13日から再び一般公開 されます。乗船見学予約は、WEBサイトfondationtaraocean.org.からしていただけま す。営業時間:月~金曜日は14時~18時(火曜休)、土・日曜日は10時~12時、14 時~18時。料金:5 €(12歳未満は無料)

「逆転」をテーマにしたキャンペーン

Tara Océan (タラ オセアン)財団は、世界海洋デーに際し、「逆転」をテーマにしたキャンペーンを開始し、さらに海洋マイクロバイオーム(微生物叢)研究への取り組みを強化します。上下、空と海とを逆転させるイメージは広告代理店SoixanteSeize社の企画によるもので、「今こそ、状況をひっくり返すとき。私たちにとって、一番大切なものを守ろう」と呼びかけるキャンペーンです。当キャンペーンの環境保護と社会貢献の意義が評価され、公共交通機関広告代理店Mediatransports社の協力の下、フランス、パリの地下鉄     の駅構内通路およびホームに、当キャンペーンポスターが少なくとも2週間掲示される運びとなりました。

これを読んで下さっている皆様にも、私たちと共に、生物多様性と海洋を保護するために、このメッセージをSNSアカウント(Facebook, Twitter, Instagram, LinkedIn)で、拡散して頂ければ幸いです。

image© Agence SoixanteSeize / Fondation Tara Océan

Tara Océan財団の日本での活動が、朝日新聞 2030SDGsで変える サイトで紹介されました。 

お問い合わせ先:contact-japan@fondationtaraocean.org